「2次元の内積の幾何学的な性質」の版間の差分
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2015年7月10日 (金) 07:57時点における版
2次元の内積の定義は簡単です。 、
、 とすると内積は
 とすると内積は
|   | ( 1 ) | 
この単純な定義からは信じられないことですが、内積には非常に美しい幾何学的な性質があります。
ベクトル  と
 と  を図のようにベクトルの長さと偏角
 を図のようにベクトルの長さと偏角  、
、 で、表すと、
それぞれのベクトルの
 で、表すと、
それぞれのベクトルの  、
、  成分は
 成分は
 、
、 となります。従って内積は
 となります。従って内積は
|   | ( 2 ) | 
となります。どこかで見た形ですよね? そう、角度の加法定理です。角度の加法定理で
紹介した定理を符号を注意して当てはめると、内積は
|   | ( 3 ) | 
という単純かつ美しい式に変身します。式中に現れる  はベクトル
 はベクトル  と
 と  がなす角度です。
つまり、内積はベクトル
 がなす角度です。
つまり、内積はベクトル  と
 と  が同じ向きの時
 が同じ向きの時  となり、正のもっとも大きな値になります。
 となり、正のもっとも大きな値になります。
 と
 と  が垂直の時
 が垂直の時  になります。
 になります。
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