ConoHa VPS MediaWikiにログインできなくなった！

突然のトラブル

本サイトでは MediaWiki を、共同作業の場ではなく、簡単に Webページを作るための CMS として利用しています。このため、管理者のみ編集可能な設定にしていますが、

2017年7月15日突如 MediaWiki に突然ログインできなくなりました。エラーメッセージは若干正確ではないかもしれませんが、確か

XXXX ではログインに Cookie を使用します。 Cookie を無効にしているようです。 Cookie を有効にしてから、もう一度試してください。

というようなメッセージでした。

早速、まず使っているブラウザのチェック。Chrome のクッキーは有効です。試しに Internet Explorer でアクセスしても駄目。どうやら Conoha VPS 側の問題のようです。

で、いろいろググってみると、どうも PHP のセッション管理に問題が起きると上のメッセージが出るらしいことが判明。

例えば、PHPの session.save_path の指すフォルダをパーミッション等が原因で apache からアクセスできない場合は上のエラーメッセージが出るらしいです。しかし、それでは急にログインできなくなったことが説明できません。

Conoha VPS にログインしてみると、どうも動きが鈍くて様子がおかしい。/etc/php.ini を vi で開こうとすると

Disk Full

とメッセージが出て、vi が起動しない。なに～！

早速 df を叩くとルートパーティションの残容量が 0 になってる！！！！！！！

さらに du でディスク容量を使っているフォルダを探ってゆくと、MediaWikiのバックアップを取っているフォルダが 20GB にもなっていることが判明。計算上1週間分のローテーションなので 800MB くらいのはず。

なぜこんなことに？

crond に登録されている MediaWiki のバックアップスクリプト(自作)をのぞくとと、原因はあっけなくわかりました。

だいぶ前に MediaWikiのバックアップスクリプトを crond に登録しなおしたとき、バックアップのローテーション用のスクリプトを登録し忘れたのでした。このため古いファイルが残ってしまっていたのです。

毎日バックアップを取っているためディスク容量が少しずつ減ってゆき、7月15日にいっぱいになり、ディスク容量が足りないため PHP はセッションファイルを作成できず、MediaWikiが見当はずれのログインエラーを利用者に対して表示したのでした。

早速、ローテーション用スクリプトで古いファイルを消すと、MediaWikiが復活しました。もちろんバックアップローテーションスクリプトを crondに登録しました。

ここまで3時間、疲れました。サーバー管理って大変ですね。