「MyBatisで行ロック(悲観ロック)を行うには？」の版間の差分
提供: tknotebook
(→うまくゆかない理由) |
|||
| (1人の利用者による、間の6版が非表示) | |||
| 11行: | 11行: | ||
ただ、MyBatis では selecetステートメント(Mapperインターフェースの select用メソッド)で select ・・・ for update を実行し、 | ただ、MyBatis では selecetステートメント(Mapperインターフェースの select用メソッド)で select ・・・ for update を実行し、 | ||
| − | updateステートメント(Mapperインターフェースの update用メソッド) | + | updateステートメント(Mapperインターフェースの update用メソッド)で行を更新しても'''うまくゆかないことが多い'''です。 |
| + | |||
| + | 何故でしょう？ | ||
==うまくゆかない理由== | ==うまくゆかない理由== | ||
| − | + | 多くのデータベースの既定のトランザクションのアイソレーションレベルは READ COMMITED です。 | |
| − | READ | + | READ COMMITEDでは通常行ロックの寿命は、カーソルがその行に留まっている間です、しかし、 |
| − | + | '''MyBatis は select ステートメントを実行すると、カーソルも PreparedStatement もクローズしてしまいます'''。 | |
| + | これでは行ロックが残る訳が有りません。 | ||
==対処法== | ==対処法== | ||
| − | + | '''トランザクションのアイソレーションレベルを REPEATABLE_READ にします'''。 | |
| − | + | トランザクションのアイソレーションレベルが REPEATABLE_READ なら、行ロックの寿命はトランザクションの終了(commit/rollback)までです。 | |
| − | + | トランザクションのアイソレーションレベルは | |
SqlSessionFactory#openSession の引数で指定できます。 | SqlSessionFactory#openSession の引数で指定できます。 | ||
2016年11月19日 (土) 13:03時点における最新版
メインページ>コンピュータの部屋#Java>MyBatis Tips
この記事では MyBatis で行ロックを使う方法を紹介します。
行ロック(悲観ロック)は単純にやってもうまくゆかない
テーブルの行を select ・・・ for update で行ロックして update 文で更新するのは SQL の 「悲観ロック」 の常とう手段です。
ただ、MyBatis では selecetステートメント(Mapperインターフェースの select用メソッド)で select ・・・ for update を実行し、 updateステートメント(Mapperインターフェースの update用メソッド)で行を更新してもうまくゆかないことが多いです。
何故でしょう？
うまくゆかない理由
多くのデータベースの既定のトランザクションのアイソレーションレベルは READ COMMITED です。
READ COMMITEDでは通常行ロックの寿命は、カーソルがその行に留まっている間です、しかし、 MyBatis は select ステートメントを実行すると、カーソルも PreparedStatement もクローズしてしまいます。 これでは行ロックが残る訳が有りません。
対処法
トランザクションのアイソレーションレベルを REPEATABLE_READ にします。 トランザクションのアイソレーションレベルが REPEATABLE_READ なら、行ロックの寿命はトランザクションの終了(commit/rollback)までです。
トランザクションのアイソレーションレベルは SqlSessionFactory#openSession の引数で指定できます。
