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− | linetype は本来 plotコマンドが自動的に適当なものを選んで描画するためのもので、利用者が linetype | + | linetype は本来 plotコマンドが自動的に適当なものを選んで描画するためのもので、利用者が linetype を会話的に変更するのには適しません。linetypeは既定の設定をそのまま使うか、自分の好みに合わせて GNUPLOTの初期化ファイルで設定するものなのです。 |
− | + | へたに会話的に変更すると、色が重なったりして問題を起こしますし、reset で変更が元に戻らないので、ごちゃごちゃ変更した後に復旧するには GNUPLOTを終わらせるしかありません。 | |
GNUPLOTには linetype とほぼ同機能の linestyle というオプションがあります。これは既定で何も定義がなく、plot の自動選択とは無関係ですし、reset でいつでも消去できますので、利用者が線種を独自に定義したいなら linestyle を使うべきでしょう。 | GNUPLOTには linetype とほぼ同機能の linestyle というオプションがあります。これは既定で何も定義がなく、plot の自動選択とは無関係ですし、reset でいつでも消去できますので、利用者が線種を独自に定義したいなら linestyle を使うべきでしょう。 | ||
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+ | この例ではマーカーを標準の4倍のサイズで表示しています。 |
2015年8月20日 (木) 10:21時点における最新版
メインページ>コンピュータの部屋#ソフトウェア>GNUPLOT
線種とは
線種(linetype)とは、線の色、太さ、ダッシュタイプ、マーカータイプ、マーカーサイズなどの属性の集まりです。
線種(linetype)には線種番号が付いており、属性の集まりを番号を一つ指定するだけでまとめて指定できます。
線種番号 0 と -1 は決して変更できない線種で、-1 は黒の細い実線、0は黒の細い破線です。
plot sin(x) with lines lt -1
線種番号 -1 の描画例
plot sin(x) with lines lt 0
線種番号 0 の描画例
線種は GNUPLOT起動時に初期化ファイルなどで初期化されます。具体的な線種の内容は
show linetype
で確認できます。
linetype 1, linecolor rgb "dark-violet" linewidth 1.000 dashtype solid pointtype 1 pointsize default pointinterval 0 linetype 2, linecolor rgb "#009e73" linewidth 1.000 dashtype solid pointtype 2 pointsize default pointinterval 0 linetype 3, linecolor rgb "#56b4e9" linewidth 1.000 dashtype solid pointtype 3 pointsize default pointinterval 0 linetype 4, linecolor rgb "#e69f00" linewidth 1.000 dashtype solid pointtype 4 pointsize default pointinterval 0 linetype 5, linecolor rgb "#f0e442" linewidth 1.000 dashtype solid pointtype 5 pointsize default pointinterval 0 linetype 6, linecolor rgb "#0072b2" linewidth 1.000 dashtype solid pointtype 6 pointsize default pointinterval 0 linetype 7, linecolor rgb "#e51e10" linewidth 1.000 dashtype solid pointtype 7 pointsize default pointinterval 0 linetype 8, linecolor rgb "black" linewidth 1.000 dashtype solid pointtype 8 pointsize default pointinterval 0 Linetypes repeat every 8 unless explicitly defined
各線種の具体的な描画例は test コマンドで描画できます。
test
描画例
複数のグラフを 1個の plot コマンドで描くと、自動的に各グラフに異なる線種番号が適用されます。
考慮事項
linetype は本来 plotコマンドが自動的に適当なものを選んで描画するためのもので、利用者が linetype を会話的に変更するのには適しません。linetypeは既定の設定をそのまま使うか、自分の好みに合わせて GNUPLOTの初期化ファイルで設定するものなのです。
へたに会話的に変更すると、色が重なったりして問題を起こしますし、reset で変更が元に戻らないので、ごちゃごちゃ変更した後に復旧するには GNUPLOTを終わらせるしかありません。
GNUPLOTには linetype とほぼ同機能の linestyle というオプションがあります。これは既定で何も定義がなく、plot の自動選択とは無関係ですし、reset でいつでも消去できますので、利用者が線種を独自に定義したいなら linestyle を使うべきでしょう。
個別の属性の指定
線種では、linetype番号で、線の属性を一括で設定しましたが、個別に属性を変更することもできます。
線の太さ
太い線を引くには linewidth(lw) 属性を使います。
plot sin(x) with lines lw 10
lwのパラメータは標準の太さに対する比です。
描画例
線の色
色を指定して線を引くには linecolor(lc) 属性を使います。
plot sin(x) with lines lw 10 lc rgb "red"
lc rgb(正式には linecolor rgbcolor) のパラメータは色名、または色の RGB値です。書き方は HTMLと同じです。
使える色名は
show colors
で確認してください。
尚、黒だけは何故か lc black と書けます。
描画例
ダッシュタイプ
点線などを引くには dashtype(dt) 属性を使います。
plot sin(x) with lines lw 4 dt 3
描画例
ダッシュタイプにどのようなものがあるかは test コマンドで確認してみてください。
尚、GNUPLOT 5.01 では png端末で dt はサポートされていないようです。上の図は wxt端末で描きました。
マーカタイプ(点種)
points描画スタイルや linespoints描画スタイルなどでは、データファイル中の各データが示す座標や、関数のサンプル値を 点(マーカ)として表示します。
点(マーカ)には様々な種類があり、pointtype(pt)属性で指定できます。
plot sin(x) with points pt 3
描画例
マーカタイプ(点種)にどのようなものがあるかは test コマンドで確認してみてください。
マーカサイズ(点サイズ)
points描画スタイルや linespoints描画スタイルなどでは、データファイル中の各データが示す座標や、関数のサンプル値を 点(マーカ)として表示します。
点(マーカ)は何もしなければ既定のサイズで表示されますが、pointsize(ps)属性で標準サイズに対する倍率でサイズを指定することもできます。
plot sin(x) with points pt 6 ps 4
描画例
説明
この例ではマーカーを標準の4倍のサイズで表示しています。