「複素数のまとめ」の版間の差分
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最後に、結局複素数は何なのかをまとめておきましょう。 | 最後に、結局複素数は何なのかをまとめておきましょう。 | ||
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最初の'''「[[複素数とは?]]」'''や「[[複素数の四則演算の性質]]」 では、複素数は2次元ベクトルで実数の自然な拡張であり、実数は複素数の特別な場合で、 | 最初の'''「[[複素数とは?]]」'''や「[[複素数の四則演算の性質]]」 では、複素数は2次元ベクトルで実数の自然な拡張であり、実数は複素数の特別な場合で、 | ||
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+ | 実数の <math>+1</math> と <math>-1</math> を複素数の大きさと角度で表す記法で書くと | ||
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2017年8月11日 (金) 11:31時点における版
最後に、結局複素数は何なのかをまとめておきましょう。
結局「複素数」とはどういう数なのか
最初の「複素数とは?」や「複素数の四則演算の性質」 では、複素数は2次元ベクトルで実数の自然な拡張であり、実数は複素数の特別な場合で、 実数の性質を全て受け継いでいることをお話ししました。
では複素数が持つ、実数の拡張とはなんでしょうか?
それは「方向」(角度) です。
では、実数には方向(角度)はないのかかというと、実は有ります。それは「符号」です。実数にはたった2種類の方向、正と負しかないのです。
実数の と
を複素数の大きさと角度で表す記法で書くと
{eqnnn|}}