ファイルのデータを描く

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GNUPLOTは関数のグラフの他に、データファイル中のデータをグラフ化することもできます。

扱えるファイルのデータフォーマットや描画形式は多岐にわたるのですが、ここでは簡単かつ実用的な テキストファイルのデータをグラフ化する例を2種類紹介します。

2次元グラフ

GNUPLOTが扱えるテキストファイルは、1点のデータを1行で記述し、値を空白やタブで区切ったものです。 以下に放物線のデータファイルのテキストデータを示します。


# Curve 0 of 1, 100 points
# Curve title: "x**2"
# x y type
-10  100  i
-9.79798  96.0004  
-9.59596  92.0824  
-9.39394  88.2461  
-9.19192  84.4914  
-8.9899  80.8183  
-8.78788  77.2268  
-8.58586  73.717  
(続く)

テキストデータでは先頭の # はコメントを表します。1行が一点を表し1列目が X値を、2列目が Y値を表します。 データが一列しかない場合はY値となり、Xは0から1づつ増える整数値になります。 途中の空行はデータの切れ目になります。空行で区切られたデータが複数あると、GNUPLOTは複数のグラフを描きます。

データファイルは

plot 'parabola.txt'

で描画できます。

描画例 ファイルのデータを描く01.png

描画スタイルが points になっていることに注意してください。

3次元グラフ

3次元グラフの場合は、ファイルのデータは3列必要です。 各列がx、y、zを表します。 曲面を表現するため、データファイルには空白行で区切られた複数のデータ列が必要です。以下に例を示します。

3D用データ例

0 0 1
1 0 2
2 0 3

0 1 2
1 1 2.5
2 1 3

0 2 3
1 2 3.5
2 2 3

これを以下の splot コマンド

splot '3ddata.txt' with lines

で表示すると、以下の図のようになります。 ファイルのデータを描く02.png