「Fx-cp400」の版間の差分

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(fx-xp400 classpad2 とは?)
(fx-cp400 classpad2 とは?)
 
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==fx-cp400 classpad2 とは?==
 
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fx-cp400 は classpad 2 とも呼ばれるカシオの電卓で、日本では売られていない電卓です。日本製ですが、電卓が異常に高機能化している米国向けに作られた機種で、シンボリックな数式処理や、ぐりぐりと動かせる2D, 3Dグラフ、ラプラス変換やフーリエ変換、微積分、統計処理、プログラミングなど、なんでもこなせる数学専用電卓です。
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fx-cp400 は classpad 2 とも呼ばれるカシオ製の電卓です。日本では販売されていませんが、逆輸入品が入手可能です。
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日本製ですが、電卓が異常に高機能化している米国向けに作られた機種で、
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シンボリックな数式処理や、ぐりぐりと動かせる2D/3Dグラフ、ラプラス変換やフーリエ変換、
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微積分、統計処理、プログラミングなど、なんでもこなせる数学、工学用電卓です。
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外観からわかりますように、classpad2 は、電卓というよりタブレットで、7インチ液晶のタブレットとほぼ同サイズです。但し液晶は 4.8インチのカラー液晶で、タッチパネルになっています。
 
写真からわかりますように、様々なアプリがインストールされており、起動して利用することができます。中心となるのは「Main」と呼ばれる数式処理アプリケーションですが、これを軸に他のアプリを呼びだすこともできますし、eActivityというアプリから、他のアプリを呼び出す教材ファイルを作ることも可能で、数式とグラフが混在したドキュメントを製作することが可能です。
 
  
classpad2 はタブレットと同様、ほとんどの操作をタッチパネルで行いますが、驚くべきことに、抵抗膜型でどんなペンでも(DSのペンでも箸でも指でも)使えるのにも関わらず、マルチタッチをサポートしており、スマホやタブレットより一歩先を行く操作感を実現しています。
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外観からわかりますように、fx-cp400は、そのサイズは電卓というよりタブレットで、
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7インチ液晶のタブレットとほぼ同サイズです。液晶は 4.8インチのカラー液晶で、
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抵抗膜タイプのタッチパネルになっています。下部の残りはテンキーパッドになっています。
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写真からわかりますように、様々なアプリがインストールされており、起動して利用することができます。
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中心となるのは「Main」と呼ばれる数式処理アプリケーションで、
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これを軸に他のアプリを呼びだすこともできますし、eActivityというアプリで、数式とグラフが混在したドキュメントを作成することもできます。
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スマホやタブレットとはー味違った良好な操作感を実現しています。
  
 
==テンキー==
 
==テンキー==
  
本体下部にあるテンキーは所謂「簡単な電卓」として使うための必要最小限のキーで構成されていて、簡単な計算くらいならテンキーだけで十分こなせます。
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本体下部にあるテンキーは所謂「簡単な電卓」として使うための必要最小限のキーで構成されています。
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簡単な計算くらいならテンキーだけで十分こなせます。
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以下の図は、fx-cp400 を'''「簡単な電卓」'''として利用しているときの様子です。
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fx-cp400 の大きな特徴の一つが'''ソフトキーボード'''です。ソフトキーボードは'''[KEYBPARD]'''ボタンでいつでの画面に呼び出すことができ、
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複雑な数式やプログラムなどを入力するのをサポートしてくれます。fx-cp400 は入力の大半をこの'''ソフトキーボード'''から行います。
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fx-cp400 にはたくさんのアプリが搭載されていますが、その中核となる、最もよく使うアプリが Main です。
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Mainは fx-cp400の液晶画面の下にある、アイコンパネルの専用のアイコンをタップすることで、いつでも起動できます。
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以下の図に、 Main アプリケーションで <math>\int_{-1}^{1}\sqrt{1-x^2}dx</math> を計算させている様子を示します。
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このような簡単な積分だと、近似計算ではなく、解析的に計算するらしく、計算値が <math>\frac{\pi}{2}</math> になっているのは驚きです。
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他にもこれでもかというくらいの機能が用意されています。任意の機能はプログラミングのように名前で呼び出すことも
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可能ですが、メニューで機能を選んだり、ウィザードを呼び出して機能を利用することも可能です。
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'''まだまだ鋭意作成中です。'''

2016年1月24日 (日) 21:45時点における最新版

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fx-cp400 classpad2 とは?

fx-cp400 は classpad 2 とも呼ばれるカシオ製の電卓です。日本では販売されていませんが、逆輸入品が入手可能です。

日本製ですが、電卓が異常に高機能化している米国向けに作られた機種で、 シンボリックな数式処理や、ぐりぐりと動かせる2D/3Dグラフ、ラプラス変換やフーリエ変換、 微積分、統計処理、プログラミングなど、なんでもこなせる数学、工学用電卓です。


Fx-cp400-body.jpg


外観からわかりますように、fx-cp400は、そのサイズは電卓というよりタブレットで、 7インチ液晶のタブレットとほぼ同サイズです。液晶は 4.8インチのカラー液晶で、 抵抗膜タイプのタッチパネルになっています。下部の残りはテンキーパッドになっています。

写真からわかりますように、様々なアプリがインストールされており、起動して利用することができます。

中心となるのは「Main」と呼ばれる数式処理アプリケーションで、 これを軸に他のアプリを呼びだすこともできますし、eActivityというアプリで、数式とグラフが混在したドキュメントを作成することもできます。

fx-cp400はタブレットと同様、ほとんどの操作をタッチパネルで行いますが、驚くべきことに、 抵抗膜型なのでどんなペンでも(DSのペンでも箸でも指でも)使えます。それなのに、マルチタッチをサポートしており、 スマホやタブレットとはー味違った良好な操作感を実現しています。

テンキー

本体下部にあるテンキーは所謂「簡単な電卓」として使うための必要最小限のキーで構成されています。 簡単な計算くらいならテンキーだけで十分こなせます。

以下の図は、fx-cp400 を「簡単な電卓」として利用しているときの様子です。

テンキーで電卓.png

ソフトウェアキーボード

fx-cp400 の大きな特徴の一つがソフトキーボードです。ソフトキーボードは[KEYBPARD]ボタンでいつでの画面に呼び出すことができ、 複雑な数式やプログラムなどを入力するのをサポートしてくれます。fx-cp400 は入力の大半をこのソフトキーボードから行います。

下図にソフトウェアーキーボードで数式を入力している様子を示しますが、 ソフトキーボードには数式を入力ための様々なボタンが用意されています。

ソフトキーボード.png

Mainアプリケーション

fx-cp400 にはたくさんのアプリが搭載されていますが、その中核となる、最もよく使うアプリが Main です。 Mainは fx-cp400の液晶画面の下にある、アイコンパネルの専用のアイコンをタップすることで、いつでも起動できます。

以下の図に、 Main アプリケーションで \int_{-1}^{1}\sqrt{1-x^2}dx を計算させている様子を示します。 このような簡単な積分だと、近似計算ではなく、解析的に計算するらしく、計算値が \frac{\pi}{2} になっているのは驚きです。

Mainアプリ.png


数値計算だけではなく、シンボリックな計算もできます。 以下の図は、関数を定義し、展開形式に直して表示している様子です。

Mainアプリでシンボリックな計算.png


シンボリックな微分もできます。

Mainアプリでシンボリックな微分.png


シンボリックな因数分解もできます。

Mainアプリで因数分解.png


行列やベクトルも自在に扱えます。下の図では逆行列を求めていますが、 行列やベクトル用の様々な演算、関数が用意されています。

行列やベクトルを扱う.png

逆ラプラス変換も簡単です。

Mainアプリで逆ラプラス変換.png


他にもこれでもかというくらいの機能が用意されています。任意の機能はプログラミングのように名前で呼び出すことも 可能ですが、メニューで機能を選んだり、ウィザードを呼び出して機能を利用することも可能です。

メニューから機能を選択

Mainアプリメニューから機能を選択.png


ウィザードの利用(積分の場合)

Mainアプリウィザードの例.png


まだまだ鋭意作成中です。