「PyCharm CEからFlaskアプリを起動する」の版間の差分

提供: tknotebook
移動: 案内検索
(実行環境(Run/Debug Configuration))
(Flaskアプリケーションプロジェクトの作成)
 
(1人の利用者による、間の9版が非表示)
5行: 5行:
 
しかし Flask等を使って開発は可能です。
 
しかし Flask等を使って開発は可能です。
  
この記事では、PyCharm を使って、PyCharm で Flaskのプロジェクトを作り、デバッガでデバッグできる形で起動する方法を紹介します。
+
この記事では、PyCharm を使って、Flaskのプロジェクトを作り、デバッガでデバッグできる形で起動する方法を紹介します。
  
 
==Flaskアプリケーションプロジェクトの作成==
 
==Flaskアプリケーションプロジェクトの作成==
  
Flaskアプリケーションの作成は、特に特別なことはありません。普通にPythonアプリケーションを作ります。
+
Flaskアプリケーションの作成は、特に特別なことはありません。普通にPythonアプリケーションのプロジェクトを作ります。
  
私は実行環境の管理に pipenv を使っているので、pythonに pip pipenv で pipenv をインストールしています。
+
pythonではライブラリは仮想環境を作ってインストールするのが普通ですが、
 +
私は仮想環境の管理に pipenv を使っているので、pythonに pip で pipenv をインストールしています。
  
 
プロジェクトの仮想環境はpipenv で作成しますが、CE は pipenvをサポートしているので、Project Interpreter に pipenv
 
プロジェクトの仮想環境はpipenv で作成しますが、CE は pipenvをサポートしているので、Project Interpreter に pipenv
18行: 19行:
 
[[ファイル:Flaskアプリ起動001.png]]
 
[[ファイル:Flaskアプリ起動001.png]]
  
 +
==実行構成(Run/Debug Configuration)==
  
==実行環境(Run/Debug Configuration)==
+
これでプロジェクトで Flask を使えるので、後は実行構成(Run/Debug Configuration)を整えます。
  
これでプロジェクトで Flask を使えるので、後は実行環境(Run/Debug Configuration)を整えます。
+
[Run]→[Edit Configuraion...] で実行構成(Run/Debug Configuration)の設定ダイアログを開き
 
+
[Run]→[Edit Configuraion...] で実行環境(Run/Debug Configuration)の設定ダイアログを開き
+
 
以下のように設定します。
 
以下のように設定します。
  
32行: 32行:
 
他の環境変数はおまじないだと思ってください。
 
他の環境変数はおまじないだと思ってください。
  
一番先頭の設定は 元々 [Script Path] を記述するところで、ここには本来 Flask を pip でインストールするときに
+
一番先頭の設定[Module Name]は 元々 '''[Script Path]''' を記述するところで、ここには本来 Flask を pip でインストールするときに
仮想環境にインストールされた flask.exe コマンドのフルパスを入れるのですが、面倒です。
+
仮想環境にインストールされた flask.exe コマンドのフルパスを入れるのですが、pipenvは既定で仮想環境をコーザのホームディレクトリのあたりにフォルダを掘って作成するので、長々とフルパスを入れねばならず面倒です。
  
私はここを [Module Name] に切り替えて flask とだけ入力しています。すると CE python -m コマンドで
+
flask本家のサイトを覗くと、flaskの開発用サーバーは
flask をモジュールから起動してくれます。
+
python -m fladk run
 +
と起動しても良いことがかかれているので
 +
私は'''[Script Path]'''を '''[Module Name]''' に切り替えて flask とだけ入力しています。すると CE は仮想環境の中から python -m コマンドで
 +
flask モジュールを起動してくれます。これはfladk.exeの起動と同様のことをやってくれます。
  
 
[parameters] の欄には run とだけ記入してください。
 
[parameters] の欄には run とだけ記入してください。
42行: 45行:
 
後は規定値で大丈夫。
 
後は規定値で大丈夫。
  
以上で、Flaskのアプリが CE で起動できるようになります。
+
以上で、Flaskのアプリが CE で起動できるようになりました。
  
 
==起動例==
 
==起動例==
  
 
[[ファイル:Flaskアプリ起動003.png]]
 
[[ファイル:Flaskアプリ起動003.png]]

2019年1月10日 (木) 03:36時点における最新版

メインページ>コンピュータの部屋#Python>Python Tips

Pythonの開発に PyCharm をお使いの方は多いと思いますが、PyCharm Community Edition(以下 CE) には、Web開発の便利機能がありません。 しかし Flask等を使って開発は可能です。

この記事では、PyCharm を使って、Flaskのプロジェクトを作り、デバッガでデバッグできる形で起動する方法を紹介します。

Flaskアプリケーションプロジェクトの作成

Flaskアプリケーションの作成は、特に特別なことはありません。普通にPythonアプリケーションのプロジェクトを作ります。

pythonではライブラリは仮想環境を作ってインストールするのが普通ですが、 私は仮想環境の管理に pipenv を使っているので、pythonに pip で pipenv をインストールしています。

プロジェクトの仮想環境はpipenv で作成しますが、CE は pipenvをサポートしているので、Project Interpreter に pipenv を選び flask をインストールすると、以下のような状態になります。

Flaskアプリ起動001.png

実行構成(Run/Debug Configuration)

これでプロジェクトで Flask を使えるので、後は実行構成(Run/Debug Configuration)を整えます。

[Run]→[Edit Configuraion...] で実行構成(Run/Debug Configuration)の設定ダイアログを開き 以下のように設定します。

Flaskアプリ起動002.png

まず、環境変数(Environment variables) の設定ですが、Webアプリ起動時に読ませるファイルは FLASK_APP 環境変数に設定します。 他の環境変数はおまじないだと思ってください。

一番先頭の設定[Module Name]は 元々 [Script Path] を記述するところで、ここには本来 Flask を pip でインストールするときに 仮想環境にインストールされた flask.exe コマンドのフルパスを入れるのですが、pipenvは既定で仮想環境をコーザのホームディレクトリのあたりにフォルダを掘って作成するので、長々とフルパスを入れねばならず面倒です。

flask本家のサイトを覗くと、flaskの開発用サーバーは

python -m fladk run

と起動しても良いことがかかれているので 私は[Script Path][Module Name] に切り替えて flask とだけ入力しています。すると CE は仮想環境の中から python -m コマンドで flask モジュールを起動してくれます。これはfladk.exeの起動と同様のことをやってくれます。

[parameters] の欄には run とだけ記入してください。

後は規定値で大丈夫。

以上で、Flaskのアプリが CE で起動できるようになりました。

起動例

Flaskアプリ起動003.png