PyCharm CEからFlaskアプリを起動する
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Pythonの開発に PyCharm をお使いの方は多いと思いますが、PyCharm Community Edition(以下 CE) には、Web開発の便利機能がありません。 しかし Flask等を使って開発は可能です。
この記事では、PyCharm を使って、Flaskのプロジェクトを作り、デバッガでデバッグできる形で起動する方法を紹介します。
Flaskアプリケーションプロジェクトの作成
Flaskアプリケーションの作成は、特に特別なことはありません。普通にPythonアプリケーションのプロジェクトを作ります。
pythonではライブラリは仮想環境を作ってインストールするのが普通ですが、 私は仮想環境の管理に pipenv を使っているので、pythonに pip で pipenv をインストールしています。
プロジェクトの仮想環境はpipenv で作成しますが、CE は pipenvをサポートしているので、Project Interpreter に pipenv を選び flask をインストールすると、以下のような状態になります。
実行構成(Run/Debug Configuration)
これでプロジェクトで Flask を使えるので、後は実行構成(Run/Debug Configuration)を整えます。
[Run]→[Edit Configuraion...] で実行構成(Run/Debug Configuration)の設定ダイアログを開き 以下のように設定します。
まず、環境変数(Environment variables) の設定ですが、Webアプリ起動時に読ませるファイルは FLASK_APP 環境変数に設定します。 他の環境変数はおまじないだと思ってください。
一番先頭の設定[Module Name]は 元々 [Script Path] を記述するところで、ここには本来 Flask を pip でインストールするときに 仮想環境にインストールされた flask.exe コマンドのフルパスを入れるのですが、pipenvは既定で仮想環境をコーザのホームディレクトリのあたりにフォルダを掘って作成するので、長々とフルパスを入れねばならず面倒です。
flask本家のサイトを覗くと、flaskの開発用サーバーは
python -m fladk run
と起動しても良いことがかかれているので 私は[Script Path]を [Module Name] に切り替えて flask とだけ入力しています。すると CE は仮想環境の中から python -m コマンドで flask モジュールを起動してくれます。これはfladk.exeの起動と同様のことをやってくれます。
[parameters] の欄には run とだけ記入してください。
後は規定値で大丈夫。
以上で、Flaskのアプリが CE で起動できるようになりました。