「複素数の乗算と除算の魔法」の版間の差分
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二つの複素数、<math>c_1, c_2</math> を考えます。それぞれ、絶対値は <math>r_1, r_2</math>, | 二つの複素数、<math>c_1, c_2</math> を考えます。それぞれ、絶対値は <math>r_1, r_2</math>, |
2017年8月11日 (金) 03:26時点における版
ここまでの解説でようやく準備が整いましたので、複素数の乗算と除算の話を始めます。
角度の加法定理
実はこの話題は 「回転行列と複素数の積」 でも書いたのですが、少し角度を変えて書きます。
三角関数を習っている方ならおなじみとは思いますが、三角関数には角度の加法定理という有名な公式があります。 この式は複素数の複素数の乗算と除算にきわめて関係が深いのので、まず最初にこれを紹介しておきます。
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簡単ですよね。ここで何となく複素数の乗算に似てるなと思った人もいるかもしれません。ビンゴなのですが、では具体的にどう関係するか見てゆきましょう。
複素数の積と商
二つの複素数、 を考えます。それぞれ、絶対値は
,
実軸からの角度(方向)は
とすると
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この2つの複素数の積をとると
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